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診療内容

産科

産科は妊娠や出産に関わる様々なことを扱います。妊娠中の様々な事柄を診察し、必要に応じて治療を行います。また、お腹の中の赤ちゃんが元気かどうかを確認したり、出産までのサポートを行なっていきます。

妊婦健診

妊娠8週を過ぎた頃から妊婦健診となります。健診では妊娠高血圧症候群予防、流早産の防止、胎児発育等細かく診察し、異常を早期に発見、治療することにより無事に元気な赤ちゃんを出産することを目指します。しっかりと定期的に健診を受けることをお勧めします。

  • 妊娠8〜23週→4週毎
  • 妊娠24〜35週→2週毎
  • 妊娠36〜分娩→1週毎

※妊婦健診は予約制になっておりますが、患者さん毎にかかる時間が異なるため予定時間より多少遅れることもありますのでご了承ください。
※里帰りを希望される方は妊娠34週を目安に里帰りしてください。その際には早目にお電話で妊婦健診の予約を入れてください(℡:0256-72-2785)

妊娠中の検査
妊娠週数 検査 費用
妊娠7週 クラミジア 3,540円
妊娠8~9週 子宮がん検診
妊娠初期検査(血液型、貧血、不規則抗体、風疹、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、後天性免疫不全症候群ウイルス(HIV)抗体、成人T細胞白血病ウイルス(HTLV-1)抗体、血糖検査)
無料(公費負担)※1
甲状腺機能検査 2,000円
妊娠16~17週 血栓有無検査(Dダイマー) 1,500円
妊娠20~21週 スクリーニングエコー、頚管長検査(経膣エコー) 無料(公費負担)※1
妊娠29~30週 貧血、血糖、クラミジア、スクリーニングエコー 無料(公費負担)※1
血液凝固機能検査 470円
妊娠35~36週 胎児心拍計検査(NST) 1,000円
B群溶血連鎖球菌(GBS)検査 無料(公費負担)※1
妊娠37週 検血、エコー検査 無料(公費負担)※1
妊娠40週 NST 1,000円
妊娠41週 前半 NST 1,000円
妊娠41週 後半 NST 1,000円
※1 新潟市(県)にお住まいの場合
当院の入院費用
日数 時間区分 費用
経産婦分娩日を含めて5日間入院時間内520,000円前後
時間外530,000円前後
深夜・休日540,000円前後
初産婦分娩日を含めて6日間入院時間内540,000円前後
時間外550,000円前後
深夜・休日560,000円前後
予定帝王切開 10日間入院 約630,000円~
予定帝王切開
妊産婦医療費受給者証等の対象者
10日間入院 約540,000円~

上記の料金は基本料金です。処置の追加、入院日数により費用に個人差があります。
出産育児一時金(給付額50万円)の直接支払制度をご利用いただけます。直接支払制度の合意文書は36週の妊婦健診時にお渡ししております。

バースプラン

当院では、妊婦さんのご要望になるべくお答えできるように妊娠30〜32週の妊婦健診時にバースプランシートをお渡しします。ご自宅で記入して次回の妊婦健診時に医師にご提出ください。どのようなお産がしたいか(立会い出産、出産時の処置の希望等、)出産後の心配事(母乳育児等)などなんでもお書きください。書き方に関し、ご不明な点はお気軽にスタッフにお問い合わせください。

遺伝外来

当院は臨床遺伝専門医の資格を有しております。高齢でのご出産や、ご家族に遺伝するご病気の方がいらっしゃる場合などご心配な事がある際にはお気軽にご相談ください。(予約制です)

母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)について

当院は、令和元年12月に「母体血を用いた出生前遺伝学的検査に関する臨床研究施設」に認可されました。この度、令和2年8月より母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)を開始することになりました。
新型出生前診断(NIPT)は、妊婦さんの血液中に含まれる赤ちゃんのDNA断片を分析することで、赤ちゃんの特定の染色体疾患を調べることができる検査です。
NIPTのより正確な名称は、「無侵襲的出生前遺伝学的検査」または「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査」ですが、母体血清マーカー等と比べて最近開発・導入されたため、国内では「新型出生前診断」とも呼ばれています。新型出生前診断(NIPT)で調べることができる疾患は以下の三つです。

  • ・ダウン症候群(21トリソミー)
  • ・エドワーズ症候群(18トリソミー)
  • ・パトー症候群(13トリソミー)

これら3つを合計すると、胎児の染色体疾患の約7割に相当します。

検査の対象となる方

妊娠10週から15週のNIPTを希望される妊婦さんで以下の項目に該当する方が対象です。

  • ・高齢妊娠(出産予定日が35歳以上)である
    ただし、凍結胚による妊娠の場合、採卵時の年齢が34歳2か月以上である。
  • ・以前の妊娠・分娩で児が13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーであった
  • ・胎児が染色体異常症のうち、13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーのいずれかに罹患している可能性が高いと推測される*

*超音波検査や血清マーカー検査などによる罹患確率の推定検査で可能性の上昇を指摘されている場合や上記染色体にかかわる転座保因者の夫婦の場合などをいいます。

*ただし適切な遺伝カウンセリングを実施しても胎児の染色体数的異常に対する不安が解消されない妊婦さんは十分な情報提供や支援を行なった上でご本人の意思決定が尊重されます。

検査時期と費用

妊娠10週〜15週で検査を行います。費用は検査料180,000円(税別)+諸経費となります。

検査方法について

妊婦さんから20mlの血液を採取し、血液中を浮遊しているDNA断片を分析することで、赤ちゃんが3つの染色体疾患かどうかを検査します。赤ちゃんの染色体疾患を確定診断する検査ではありません(非確定的検査という位置づけの検査です)。 検査結果はおよそ2~3週間後に出ます。
結果が陽性であった場合には、確定診断のための羊水検査などが必要になります。
羊水検査は妊娠15週以降に行われ、その結果は2~3週間後に出るため確定診断を得るまでに時間がかかることがあります。

検査結果とその意味するところ

本検査は、お腹の中の赤ちゃんが、13トリソミー、18トリソミー、ダウン症候群(21ト リソミー)という染色体の変化によって起こる3種類の症候群(染色体疾患)であるかの可能性の有無を調べる検査です。上記3種類の染色体の変化以外の疾患はわかりません(染色体疾患の一部のみを調べる検査です)。

陰性という結果は、例えばダウン症候群の場合、99.9%の確率(陰性的中率)でダウン症の赤ちゃんを妊娠していないと理解できます。
対象となる染色体疾患によってこの陰性的中率は少し変化します。検査にはわずかに偽陰性(染色体疾患であるのに陰性と出ること)があります。

陽性という結果は染色体の変化を有する可能性が高いことを示します。染色体の変化を有しているかを確認するためには、羊水検査などの検査が必要になります。ダウン症候群が陽性と判定された場合、本当に染色体疾患である確率は、35歳の妊婦さんで80%程度です。年齢が高いほど、その的中率は高くなります。

判定保留という結果は、0.9%程度の頻度ででます。 母体血中の赤ちゃん由来のDNAが少ないこと等が原因と考えられます。
胎児由来DNAは妊娠経過とともに増加すると考えられますので、再度採血して検査を行うこともできます。

検査精度には、感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率という、4つ の表現方法があります。

感度とは、病気の方の中で検査で陽性となる確率です。
特異度とは、病気でない方の中で検査で陰性となる確率です。
陽性的中率とは、検査で陽性となった方の中で、実際にも病気である確率です。
陰性的中率とは、検査で陰性となった方の中で、実際にも病気でない確率です。

具体的な受診方法について

遺伝カウンセリング外来は毎月2回、土曜日の午前中に完全予約制で行なっております。本検査を受けるかどうかは、遺伝カウンセリングを通じて最終的に決定していただいております。当院産科外来へ通院されていない方が予約をされる場合は、一度、産科外来への受診が必要になります。産科外来受診時に遺伝カウンセリング外来の予約を入れさせていただきます。予約枠に限りがあるため産科外来受診の時点で予約をお引き受けできない場合があります。

婦人科

婦人科では思春期から熟年期にかけ、一生の様々なライフステージにおける女性のお体の様々なトラブルや悩みを解決し、安心してより良い生活を過ごしていただけるようお手伝いをさせていただきます

思 春 期 月経不順、おりものの異常、性感染症(STD)検査、月経困難症
性成熟期 ブライダルチェック、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮がん健診、月経不順、月経困難症、月経前症候群(PMS)、不妊症、不育症、避妊指導(ピル、モーニングアフターピル、避妊リング等)
更 年 期 更年期障害(漢方療法、ホルモン補充療法等)、子宮がん、卵巣腫瘍、不正性器出血
熟 年 期 骨粗鬆症、尿漏れ、頻尿、子宮脱、膣炎、外陰炎
不妊外来

当院では不妊症の方に対し、不妊症検査、タイミング法、夫婦間人工授精(AIH)を行っております。

婦人科手術

当クリニックではいち早く済生会新潟第二病院のオープンシステムを取り入れ、院長が同院におもむき卵巣腫瘍、子宮筋腫、子宮脱等の婦人科手術も行っております。

オープンシステムとは

高度な治療設備の整った病院が、地域の開業医に施設を開放し、患者さんのかかりつけ医としての開業医自身が、病院でも治療や手術を担当しながら、診療にあたる体制をオープンシステムといいます。普段のかかりつけ医が連携先でも継続して患者さんの治療に当たりますので、患者さんにとっても安心して利用いただけます。また、術後のフォローアップもクリニックに戻ってご自宅の近くで通院する事が可能です。

小児科

当クリニックには小児科医が在籍しており、乳児健診や育児相談、予防接種等を行っております。ミルクの飲みが悪い、便が出ないなど、ご心配な事がありましたらお気軽にご相談ください。(予約制)